メリノウールTシャツは1年中快適|ウールの性能とおすすめメーカー3選

ウールの服というと、セーターなど冬に着るものというイメージがあるかもしれませんが、ウールは冬はもちろん夏でも快適に過ごせる素材なんです。

私は数年前に登山をはじめた際にいろいろ調べて、ウールがとても優れた素材だということを知りました。

試しに1枚ウールTシャツを買って着てみたところ、そのサラッとした肌触りと軽さがとても快適で、一気にウール信者になりました!今では冬でも夏でも、1年中ずっとウールTシャツを着ています。

今回はそんな大好きなウールについて、その特徴やメリット、デメリットと、実際に着ているメリノウールTシャツのおすすめメーカー3選をご紹介します。

説明はいいから早くウールTシャツおすすめメーカー3選を見たい、という方は こちら を。

目次

メリノウールってどんな素材?

ウールとは羊の毛を原料として作られる繊維のこと。羊は全世界で3,000種類以上いるとされていますが、その中でも「メリノ種」という羊の毛が洋服には最適で、良質なウールの品種として多くのメーカーで用いられています。

メリノ種は主にオーストラリア、ニュージーランド、フランスなどで飼育されていて、世界中で非常に質の高いウールと評価されているのです。

「メリノウール」と「ウール」の違い

普通のウールとメリノウールでは、繊維の太さが違います。太いウールが肌に触れるとチクチクしますが、メリノウールは繊維が細いため肌触りがよく、チクチクしにくいという特徴があります。

羊毛の繊維の太さはμm(マイクロメートル)という単位で表し、数字が小さいほど繊維が細くなります。
1μm(マイクロメートル)=0.001mm。

通常のウールの太さが直径約24〜42μmであるのに対して、メリノウールは約17〜25μmとかなり細いそのため肌触りがよく、直接肌に触れるインナーに使う素材としても適しています。

ちなみに高級な動物繊維であるカシミアの繊維は約12~20μmととても繊細な素材のですが、高級なウールであればそれにかなり近い細さですね。

「メリノウール」のランク

さらにメリノウールは、繊維の太さによってランクが付けられており、繊維の細いものがランクが高く、高級とされています。一番上質なのが「スーパーエクストラファインメリノ」です。

  • 「スーパーエクストラファインメリノ 」
    直径16.5~17.5μm
  • 「エクストラファインメリノ
    直径18.5~19.5μm
  • ファインメリノ
    直径20~22μm
  • ストロングメリノ
    直径23~25μm

メリノウールのメリット

吸放湿性がある

メリノウールは繊維の内部に水分を吸収し、更にそれを放湿する性能がある優れた素材。コットンの約2倍、ポリエステルの約30倍の水蒸気を吸放湿することができるので、繊維の表面はサラッとした状態が保たれ、快適な着心地になります。

サラッとしているので、汗をかいても身体に張りつきにくく、汗冷えしにくいのもうれしいところ。

温度調節してくれる

メリノウールは他の繊維に比べて毛の縮れが多く、ここに空気をため込むことができるので暖かさが保たれます。また吸った水分を蒸発し身体から気化熱を奪うことで、高くなった体温を調節してくれる働きもあります。

このように、寒い時期には高い保温力で暖かさを保ち、暑い時期には湿度や体温を調整するドライ機能を発揮するので、メリノウールは1年中快適に着ることができるのです。

消臭性能が高い

メリノウールは天然繊維のため免疫機能があり、抗菌作用により臭いの原因になる雑菌が増えるのを防ぎます。汗を多くかく季節や、登山などのアウトドアでは、臭いを抑えられるのはとてもうれしい性能ですよね。

肌触りがいい

細くて柔らかな毛が特徴のメリノウールは、肌触りがやさしく、チクチクしにくい素材。特にメリノウールの中でも繊維の細い上質なものは刺激が少なく柔らかいので、インナーなど直接素肌に身につけるものにも適しています。

メリノウールのデメリット

いいところの多いメリノウールですが、デメリットもあります。

縮みやすい

ウール繊維の表面はスケールという細かなウロコ状の構造になっていて、水に濡れるとこのスケールが開く性質があります。スケールが開いた状態で強い力や洗剤などの負荷がかかると、スケール同士が絡まって縮んでしまうことがあるのです。

対策としては、洗濯の際にはおしゃれ着用中性洗剤を使ったり、洗濯ネットを使用して繊維への負荷を少なくすることで、縮みを軽減することができます。

虫に食われやすい

ウールは動物繊維でそのほとんどがタンパク質でできているので、虫に食われやすいです。ウールについた汚れや皮脂が虫のエサになるので、収納する前には洗濯して汚れを落とし、収納内には防虫剤を入れておくのがおすすめです。

長期間しまっておく場合には、しっかりと洗濯をしてから、ブラシなどで外干しした際についたゴミや虫を落としておくと、虫食いのリスクが減らせます。

金額が高い

性能がよくて快適な着心地なメリノウールなので、やはり他の素材に比べると金額が高くなってしまいます。ですがメーカーのよって結構差があり、金額の抑えられたものもありますので、下記のおすすめをぜひご覧ください。

メリノウールTシャツのおすすめメーカー3選

メリノウールはとても快適でいい素材なのですが、いろいろ着てみてわかったのは、同じウール100%といってもメーカーによってかなり違いがあるということ。

実際にこれまでいろいろと着てみた中で、おすすめするウールTシャツのメーカーは次の3つです。

icebraker(アイスブレカー)

出典:楽天市場

icebreaker(アイスブレイカー)」はニュージーランド発のメリノウール製品ブランドです。アイスブレーカーが使用しているのは繊維の太さが17~19μmという最高品質のメリノウール。

以前はポリエステルなどの合成繊維が含まれている製品もあり私も持っているのですが、ホームページによると「2023年までにすべての主素材をプラスチックフリーにすることを目指している」とのこと。現在販売されているものは、100%メリノウールの製品が多くなっています。

私はアイスブレーカーのメリノウールTシャツやカットソーを多く持っており、長年着続けているのですが、どれも全くチクチクすることなく、とっても快適

初めて買ったメリノウールTシャツがアイスブレーカーの薄いもの(150g/㎡)でして、その着心地の良さからメリノウールが大好きになったのです。

そしてインナーとしてだけではなく、Tシャツとして日常生活で着た際にもいいなと思えるデザイン(シルエット)のよさもアイスブレーカーの好きなところ。ゆるっとふわっと着れるところが気にいっています。(タイトなデザインのものもあります。)

他メーカーでは、いかにもアウトドアメーカーという感じのスポーティーなデザインだったり、インナー用の体にぴったり沿う感じのものが結構多いのですよね。

製品の種類が多く、季節や目的にあわせて生地の厚みがいくつかあります。薄手の120(g/㎡)のものは暑い季節に、150(g/㎡)はオールシーズン、200(g/㎡)や260(g/㎡)のものは主に冬の寒い季節に適しています。

そしてアイスブレーカーの製品説明によると、洗濯機で通常の弱アルカリ性洗剤を使って洗うことができ、手洗いや柔軟剤は不要とのことなので、お手入れも簡単ですね。

アイスブレーカーの公式サイト

TOKYO BASIC(東京ベーシック)

出典:楽天市場

TOKYO BASIC(東京ベーシック)」はコットンやリネン、メリノウールなど、上質な素材で製作したファッションアイテムをインターネット販売(楽天市場、Yahooショッピング、アマゾンなど)しているブランド。

ホームページによると、自社で工場と直接取引し、企画、デザイン、販売まで行うことで、質の高いものがリーズナブルに販売できているそうです。

私が着ているのは、こちらのメリノウール100%の長袖Tシャツです。

使われているのは「マウントブレスウール」という登山用に開発された素材で、繊維の太さが約17.5μmという最上級のメリノウールです。

そのため肌さわりがとてもよくてチクチクしないですし、軽くてさらっとしているので着心地がいいです。デザインはタイトすぎないとてもシンプルなラインなので、インナーとしてもTシャツとしても着られます。

出典:楽天市場

薄手なので、写真を見ると特に白い色は結構透けてますね。他の色も少し透けますが、私はTシャツを着る時には必ず下にタンクトップかキャミソールを着るので、この程度であれば全く問題なく、むしろ軽くて快適です。

そしてなんといっても一番の驚きは値段。他のアウトドアメーカーのウールTシャツであれば余裕で1万円超えてしまいますので、このクオリティーなのにかなり価格が抑えられています。

山と道

山と道」は神奈川県鎌倉市に直営店がある日本のアウトドアメーカー。2011年に代表の夏目さんご夫婦が、ハイキングを通じて感じた本当に必要な道具を形にしていこう、との想いでスタートされたそうです。ウェアだけではなくリュックなども製作されいます。

使い勝手や素材のよさに加え、デザインもとてもいいモノばかりなので人気が高く、購入するのがなかなか大変です。公式オンラインショップか鎌倉のショップなどで販売されています。

私がいちばん最初に購入した「山と道」の商品はパンツでした。履きやすさやポケットの位置など山と道ならではの工夫がされたパンツで、現在も山だけではなく日常でもよく履いています。これをきっかけに他の商品も欲しくなっていきました。

その後ネットをチェックし続けて、ようやくずっと気になっていたメリノウールの長袖Tシャツを購入することができました。毎年改善され続けているので、現在販売されているものとは異なります。)

とても薄くて軽く、そして肌ざわりもとてもいいのですが、私の洗濯がよくなかったのか、しばらく経った頃に穴が開いてしまいました。でもとてもやわらかくて着心地がいいので、3年ほど経った今でも補修して着ています。

現在販売されているものは「100% Merino Light Long Sleeve」。
名前の通り、素材はメリノウール100%です。生地の厚みは145-155g/㎡と薄手です。

サイズはユニセックスとなっています。サイズはメーカーのホームページに詳しく載っているので、自分の手持ちの服と比較しながら選ぶとちょうどいいサイズになると思います。首元の開きはアイスブレーカーのレディースの商品に比べるとやや詰まっています。このあたりは好みが分かれそうです。

金額は14,000円(税込)。また売り切れていることも多いので、購入のハードルがちょっと高いかもしれません。

山と道の公式サイト

まとめ

吸放湿性があり、サラッとした肌触りが気持ちのいいメリノウールのTシャツ。登山などのアウトドアの時だけではなく、日常で着てももちろん快適です。

化学繊維でかゆくなったり、チクチクする方や、肌触りや着心地のいい服に興味のある方はぜひ試してみてください。

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