私は住宅の設計をする仕事をしています。現場に行き打合せをすることもありますが、図面をかいたり、プランを考えたり、調べ物をしたり、そんな時間が多い毎日です。
家で仕事をすることもありますし、外に借りている仕事場(事務所)で仕事をすることもあります。といっても、作業用の机と本棚、打合せ用のダイニングテーブルと椅子があるだけの小さなスペース。
それでも一日のうちの結構長い時間を過ごす場所になりますので、インテリアや家具、食器など好きなものを集めて、気持ちよくいられるようにと考えています。
タモ無垢板の作業机
無垢板の机はタモ無垢板のオイル塗装仕上げ。自然の素材や無垢の木を使った家具や雑貨が好きなので、机も無垢材でつくりました。
無垢材のメンテナンス
使い始めてからもう13年くらいが経ちますが、しばらくずっと手入れもせず汚くなっていたので、久しぶりにメンテナンスをしました。
まずはサンドペーパーで表面をきれいにします。電動サンダーを使えばあっという間ですが、仕事場はマンションの5階でして簡単に外に板を出すことができないので、部屋の中で手でサンダー掛けをしました。
目の粗いサンドペーパーから順番に3種類のペーパーを使い、結構大変でしたが、がんばりました!
そしてきれいに木屑を拭き取って、しばらく乾かしてからそこにオイルを塗っていきます。オイルはいろいろなメーカーから出ているので悩みますよね。
「リボス」「オスモカラー」「アウロ」「プラネットカラー」あたりの自然塗料であれば、手に入りやすくて、素人でも塗りやすいです。
今回は自然塗料の「リボス カルデット」のクリア(色がついていない透明の塗料)を2回塗りしました。サラッとしているのでムラになりにくく、簡単にきれいに塗れます。
自分にピッタリサイズの机をつくる方法
自分の希望するサイズや素材の机が、なかなか見つからないこともあると思います。特に幅の広い無垢の机は、なかなか見つけられないのではないでしょうか。
私もそうだったので、自分の希望にあわせた無垢材のカウンターをインターネットで注文して、別でつくった棚を机の脚にしています。
ホームセンターには集成材や合板はありますが、無垢の大きな板はないので、私はインターネットで注文しました。
いろいろなメーカーがありますが、例えば木材通販の「マルトクショップ」では、無垢材を1ミリ単位で指定でき、塗装や角の形状の指定、テーブル脚の注文も可能です。
「無垢材」と「集成材」から選ぶことができ、樹種も豊富に用意されています。
選択肢がありすぎて何を選ぶのかを迷われる方に向けて、私が使っている机(カウンター)の仕様を下記にお伝えしますので、よかったら参考にしてください。
- 樹種:無垢材「タモ」
- 厚さ:36㎜
- 面取:上3R面、下糸面(左右と奥は糸面)
- 塗装:自然塗装クリア
- サイズ:奥行き60cm、幅130cm
私は「タモ」にしましたが、「ブラックチェリー」「オーク」「ホワイトオーク(ナラ)」も好きなので悩みました。
仕事場で使っているもの
机まわりには、これまで長く使ってきた大好きなものがいろいろとあります。
フロアスタンド(照明器具)
トロメオ / ミケーレ・デ・ルッキ
出典:楽天市場
デスクライトとして使っているのは、イタリア人デザイナーのミケーレ・デ・ルッキがデザインしたフロアスタンド「トロメオ」。
就職してはじめてひとり暮らしをした時に購入したものなので、もう30年近く使っていることになります。我ながら物持ちがいいですね。
途中で一度ワイヤーが切れたので、ヤマギワ(メーカー)に持っていって修理(有料)していただいたことがあります。シェードがアルミなので、強くぶつけると傷がついたり凹みます。
あちこり汚れて傷んでいますが、これからも大切に使っていきたいもののひとつです。
出典:楽天市場
最初は60Wのミニクリプトンランプ(白熱球)が付属していますが、LED電球に交換することができるので、現在は私はLED電球を使っています。電球が奥の方にあるので、普段使っている分には電球自体が目に入ることはないです。
最新のヤマギワのカタログを見たところ、現在はミニクリプトンランプの器具と、LEDの器具の2種類があるのですね。
LEDの方は調光もできるみたいでいいなー、と一瞬思ったのですが、ネットショップで購入した方のレビューを読んだら、LEDタイプは電球交換できないみたいだと泣かれているのを目にしました。それはショックですね・・・。
これから購入する方は、ミニクリプトンランプかLEDかをしっかりと確認してください。
壁掛け時計
小さな時計 / 渡辺力
机の前に掛けている時計は、日本を代表するプロダクトデザイナー・渡辺力さんデザインの「小さな時計」。
直径12㎝と小さめサイズながら、その少しレトロな雰囲気や厚さ、立体的な文字が印象的です。もう10年以上使っていますが壊れることなく、そして飽きることなく大切に使っています。
この時計が発売されたのは1970年。当時は贈答用の装飾的で大きなサイズの時計が多かった中、シンプルなデザインながら強い個性を発揮したこの時計は、世界中の多くのデザイナーや建築家からも高く評価されていたそうです。
出典:楽天市場
全部で6色あり、私が使っているのはブルー。
他にも値段は高くなりますが銅製のものもあります(写真2枚目)。カッコいいですね。
出典:楽天市場
スタンドが付属しているので、机や棚に置いて使うこともできます。
まとめ
家も仕事場も、できるだけ好きなものを使うようにすることで、自分にとって居心地のいい場所になりますよね。そしてそれ以上に、イヤだと感じるものをできるだけ少なくすることが大事だと思っています。
それには、なんとなく間に合わせでものを選んだり、安いからと妥協して購入したり、いいと思っていないものももったいないからと使い続けたり、ということを少なくしていきたいです。