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【八ヶ岳】しらびそ小屋に泊まり、にゅう、天狗岳を歩く山旅へ

初めて山小屋に泊まったのは、八ヶ岳のしらびそ小屋でした。

2019年3月に友人に近くの山に連れて行ってもらってから山歩きにはまり、その後は日帰りで少しずつ山を訪れていました。4か月ほどが過ぎてだんだんと山道を歩くことに慣れてきたので、次第にもっと高い山や遠くの山へ行きたくなってきたので、山小屋に宿泊する登山を計画。

日帰りの時は単独登山のことが多いのですが、初めての山小屋での宿泊はちょっと不安だったので、友人と一緒に行くことにしました。

いろいろと調べた結果、初めての宿泊登山の行先は、八ヶ岳(白駒池、にゅう、天狗岳)に決定!
本やインターネットなどで見てからずっと行ってみたかった「しらびそ小屋」に泊まることを楽しみに、友人と二人で行ってきました。

今回の山歩きの概要
  • 日程
    2019年8月3日(土)、4日(日)
  • コース
    [1日目]白駒池入口→白駒の池→にゅう→しらびそ小屋 
     計4時間
    [2日目]しらびそ小屋→本沢温泉→東天狗岳→黒百合ヒュッテ→中山峠→高見石小屋→白駒池入口 
     計7時間
  • スタート地点までのアクセス
    JR北陸新幹線佐久平駅より路線バス 
    乗車約110分  1990円(2022年現在)
    バスは運行日が限定されていますのでご注意ください
目次

1日目:白駒池→にゅう→しらびそ小屋

東京から新幹線で佐久平まで行き、バスで白駒池入口に移動

私は車を所有してないので、山へ行くときにはほとんどが交通公共機関での移動です。東京から電車とバスで八ヶ岳へ行くには、茅野駅へ行く方法もありますが、一緒に行く友人が埼玉在住のため、今回は佐久平駅からバスで麦草峠へ向かうルートで行きました。

上野駅6:58発の新幹線に乗り、8:16に佐久平駅に到着。
佐久平駅前のバスターミナルから麦草峠行きの路線バス(千曲バス 白駒線)が出ています。路線バスですので予約は不要ですが、1日1便のみ(主に土日に運行)ですので注意が必要です。乗れなかったらどうしようと心配しながら急いでバス停に向かいましたが、乗車したのは数人だけでした。よかった!
佐久平駅8:35初のバスに乗り、10:25に白駒池入口に到着

白駒の池
白駒の池

白駒池入口から「白駒池」「にゅう」に向かって出発

白駒池入口には佐久平駅からも茅野駅からもバスが到着します。車利用の方のための広い駐車場もあり、売店やトイレもあるので、ここで歩く準備をしてから白駒池へ出発です。この日は曇っていました。

白駒池のまわりを歩きながら、だんだんとその先の苔がいっぱいの森の中へ進みます。森の中は木道になっているところもあり、歩きやすくなっています。最初は同じように見えていた苔も、よく見るといろいろな種類があり、とてもおもしろいですね。

白駒の池周辺の苔の森
白駒の池の周辺の森に生える苔

曇っている日でどんよりとしていたのですが、苔の森の中にあっては、そのしっとりとした雰囲気もまたよくて、神秘的な光景が広がっていました。

白駒の池の周辺の森に生える苔

雨と雷がひどくなり「にゅう」への登頂を断念

白駒の池から1時間くらい歩いたところで少しずつ雨が降り始めてきました。最初は雨に濡れた苔はきれいだなーなんて呑気にしていたら、どんどんと雨が激しくなり、ついには雷まで! 

白駒の池の周辺の森

にゅうの頂上のすぐ近くまでは来ていたのですが、まだ雷が鳴っていたので安全を考えて頂上までは行かずに、そのままこの日の宿泊先である山小屋「しらびそ小屋」へ向かいました。

しらびそ小屋の入口
しらびそ小屋

想像していた通りのひっそりとしたかわいらしい小屋でした。女性のグループの方やおひとりの方もいて、この日は全体的には女性の宿泊者の方が多かったです。

しらびそ小屋に着いた頃には雨は止んでいましたが、雨の中を長く歩くのは初めての経験で、なかなか大変でした。

しらびそ小屋の夜ごはん

夜ごはんはフライや山菜の天ぷらなどたくさんのおかずがあり、おいしくいただきました。

しらびそ小屋というと厚切りトーストの朝食があちこちで紹介されていて有名です。いただいてみたいと思いましたが、厚切りトーストの朝食はあらかじめ電話での予約が必要で、そして一般の和食の朝食の方が食べ終わってからのスタート(7時半とか8時頃)になるそうです。早めに出発したかった私たちはあきらめて、和食のいただくことにしました。

2日目:しらびそ小屋→天狗岳→黒百合平→高見石→白駒の池

しらびそ小屋を出発し、苔の森の中を通り、天狗岳へ

しらびそ小屋の前の池

この日は朝起きると晴れていました!しらびそ小屋の前にひろがるみどり池も空を反射してきれいに輝いています。このあたり一帯はとてものんびりとした雰囲気の場所で、もっとゆっくりしていたい気分になりました。

しらびそ小屋に窓の前に来たリス
しらびそ小屋に来たリス

朝食を食べて少しゆっくりしていたら窓のそとにリスがやってきていました。もう慣れているからか近くに寄っても逃げる様子は全くなし。

しらびそ小屋の前に来たリス

リスがあまりにもかわいくてなかなか出発できずにいましたが、そんなにゆっくりするわけにもいかず、後ろ髪をひかれながら6時半頃には小屋を出発しました。

しらびそ小屋周辺の森
しらびそ小屋周辺の森

天狗岳に向かうために、前日にも通った森の中の道をまた戻って行きます。前日は雨の中で気持ちが落ち込んでいたのが、あまり周りの景色を見る余裕がなかったのですが、この日は晴れたので足取りが軽い軽い。木々の間から光が差し込んでいて、濡れた苔や植物がキラキラと輝いていました。

しらびそ小屋周辺の森

森の中を抜けてからは、本沢温泉に向かう道を登っていきます。
本沢温泉は「日本最高所野天風呂(2150m)」で2つの天然温泉が楽しめるということで人気の温泉ですが、時間がないので今回はスルーしました。

天狗岳に行くまでの道
天狗岳に行くまでの道

本沢温泉からは、白砂新道というけっこうキツい登りの道を通って天狗岳を目指しました。白砂新道を1時間ほど歩いていくと白砂新道分岐という場所に出ますので、そこを右側(北の方向)に進むと天狗岳が見えてきます。この日は天気がよかったこともあり、遠くまでとてもいい眺めです。

天狗岳を見上げたところ

天狗岳のピークは東と西の2つがあり、東は岩陵、西はハイマツに囲まれた土の頂で、異なる趣です。白砂新道分岐から40分ほど歩いて東天狗に到着。東天狗は標高2460mで、頂上からの眺目が最高。頂上付近で景色を楽しみながらしばらく休憩しました。

天狗岳
天狗岳

東天狗から西天狗まではすぐ近くのように見えるのですが、20分くらいはかかります。行ってみたかったけれど、帰りのバスの時間に間に合うかどうか微妙な時間だったので、西天狗までは行かずにそのまま次の目的地である黒百合平へと向かいました。

天狗岳から下る途中はしばらくずっと大きな岩が続いていて、まだあまり岩の山に慣れていなかった私はすべらないように一歩一歩かなり注意をしながら歩きました。

天狗岳で休憩後、黒百合平を目指して下山

岩の間にもたくさんの種類の高山植物が咲いていて、目を楽しませてくれます。

天狗岳に咲く高山植物
天狗岳に咲く高山植物
天狗岳に咲く高山植物
天狗岳に咲く高山植物

しばらく下っていくと、黒百合ヒュッテが見えてきました。おいしい食事がいただける山小屋ということで、ここでランチを食べるのを楽しみにしていました。ビーフシチューが絶品でした!

黒百合ヒュッテが見えてきたところ
黒百合ヒュッテが見えてきたところ
黒百合ヒュッテのビーフシチュー
黒百合ヒュッテのビーフシチュー

黒百合ヒュッテでランチを食べた後は、高見石小屋を通り、白駒の池を目指します。
スタート地点と同じ白駒の池からバスが出ているので、そこをゴールにひたすら前に進みます。

白駒池の近くの森の中
白駒池の近くの森の苔
白駒池の近くの森の苔

1日目と同じ白駒の池付近の森の中を通るのですが、この日も前日の雨で濡れた苔がキラキラとしていて、とてもきれいでした。
木道の場所も多いので、濡れている時は特にすべらないように注意が必要です。

そしてしばらく歩くとゴールの白駒の池入り口(駐車場やバス停のあるとこと)に到着。ここからバスに乗り佐久平の駅まで移動し、新幹線で東京まで帰りました。

終わりに

はじめての宿泊登山。2日間続けて山を歩くことが初めてだったので2日目の体力が心配でしたが、山小屋の居心地がよくてゆっくりできたからか、2日目もとても元気に歩けました。

日帰り登山とは違って荷物が多くて重くなり、そして歩く時間も距離も長くなるので、もっと体力をつける必要がありますね。

そして、天気が急変することもあるので早めに余裕を持って行動することの大切さを身をもって感じました。

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