「平標山(たいらっぴょうやま)」は新潟県湯沢町と群馬県みなかみ町にまたがる標高1,984mの山で、谷川連峰の西端に位置しています。その先の「仙ノ倉山」へは稜線歩きができ、初夏にはきれいなお花畑が広がる場所として有名なところです。
本当は今年の初夏に行くことを予定していたのですが、天候がよくない予報だったので中止しました。来年の初夏に行こうと思っていましたが、紅葉もいいとの声を聞き、今回訪れてみることにしました。
電車(新幹線)とバスを乗り継いでアクセスしましたが、土日も平日もちょうどいい時間にバスが運行されているので、東京からの日帰りが十分可能です。
- 日程
2022年10月1日(土) - 登った山
平標山(標高1,984m) - 所在地
新潟県、群馬県 - コース(標準コースタイム)
平標登山口~松手山~平標山山頂~平標山の家~平標山登山口
登り:3時間10分、下り:計2時間10分 往復:5時間20分 - 登山口までのアクセス
電車(新幹線):JR東京駅~JR越後湯沢駅まで(約1時間10分 6260円)
バス:越後湯沢駅~平標登山口まで(約35分 660円)
平標山のポイント
- 登山口と山頂の標高差は1000m近ほどあり、最初の方はキツい登りもあるが、登山道は整備されていて難易度の高い場所はないので、初級者でも登ることができる
- 初級者でも登れるが、標準コースタイムで5時間20分くらいかかるのである程度の体力は必要だが、山頂からの眺めはよい
- その先の「仙ノ倉山」までは穏やかな稜線歩きができる
(今回は時間が足りなさそうだったので「仙ノ倉山」への縦走は諦めました) - 特に「平標山」と「仙ノ倉山」の稜線は、初夏の高山植物が咲き乱れる時期がとても美しい。
(私はまだその季節に訪れていないので、来年こそ初夏に行ってみたいと思っています)
登山の記録【平標山】
実際に私がこのコースを歩いた時の様子をレポートします。早朝に新幹線で東京出発して、夜8時頃に東京に戻ってくる日帰り登山です。
アクセス:JR東京駅~JR越後湯沢駅~平標山登山口
私は基本的には電車やバスなどの公共交通機関を使って登山口までアクセスしていますので、今回も新幹線とバスを乗り継いで行きました。
上記のバスに乗る予定で、7:04東京駅発、8:13越後湯沢駅着の新幹線とき303号に乗車しました。紅葉がはじまったばかりで訪れるには少し早いかも・・・と思ったのですが、翌週からは天気がよくない予報が出ていたので、思い切ってこの日に行くことにしました。
予定通りの8:13に新幹線は到着。改札を出て右側に進み、階段を下りたところがバス停があります。バスの出発時刻が8:20ということで乗り換え時間が7分なので、少し急いでバス停に向かいました。
すでにバスはちょうど満席になるくらいの人数の方が乗車されていたので立っていくことになりますが、このバスに乗ることができました。
予定通りの8:55頃に到着。少しバスで来た道を戻る方向に歩くと右側に駐車場があり、その脇にトイレがあります。
この日の駐車場は9:00の時点でほぼ満車になっていました。駐車場を管理していた方に聞くと、7時頃にその方が来た際にはまだ空いているところはあったとのこと。初夏の高山植物がきれいな時期はその時間でもすでに満車になっていて駐車できない日もあるそうです。
この日は久しぶりのいい天気の週末だったことと、紅葉が始まっていたこともあってか、思っていたよりも多くの人が訪れていました。
登り:平標山登山口~松手山~平標山山頂
準備を整えて9:20頃に出発。トイレの左側から登山道に入り歩きはじめます。ここに登山届を出すポストがあるので提出してからスタートしました。トイレの外にも水道があったので、下山して帰って来た際に汚れた靴を洗うこともできて助かります。
木々の間を少し歩くとすぐに車道に出ます。正面に「平標山の家」の方へいくコースの登山口がありますが、今回は「松手山」と経由して平標山の山頂に向かうコースを通るので、この車道を少し進みます。(案内表示が出ています。)
すると右側に「松手山」を通って「平標山」に向かう登山口がありますので、ここから登り始めます。
登山道はきちんと整備されて歩きやすくなっているので安心して歩くことはできますが、「松手山」まではずっとこの登りが続くのでなかなかハードです。天気がよく気温も高かったので、しっかりと休憩時には水を飲んで休憩しました。
途中で何度か休憩しながら歩き続けて、11:10頃に標高1,614mの「松手山」に到着。何度も休んでゆっくり登ってきたので、かなり時間がかかってしまいました。
視界が開けていて、この日は天気がよかったのできれいな景色を見ることができました。
途中で〇合目という表示があるので、山頂まであとどのくらいなのかの目安がわかるのがいいですね。ここは七合目。あともう少しです!
このあたりまでくると平標山まで稜線が続いていて、この日は遠くまで視界がくっきりとしているので、目指す先が見えてワクワクします。ここからは日差しを遮ってくれる木々がないので日差しが強くて怖くはありますが、やっぱり青空は気持ちがいいですね。
ようやく8合目に到着!
ここからもまだ登りが続きますが、階段がしっかりとつくられているのでどんどん歩くことができました。
振り返ると遠くの山並みが見えて、かなり高いところまで登ってきたことを実感します。このあたりも紅葉がきれいでした。
そして12:30頃に「平標山」の山頂に到着!
すでに多くの人が昼食休憩をしていました。山頂が比較的広いので、ちゃんと場所を確保して昼食を食べることができました。ベンチはないので、シートなどがあるといいかもしれません。
山頂まであと少しだと思ってからも長く登ったので、ここまでの時点で結構疲れており、急ぎ足で「仙ノ倉山」へ行くのは難しそうだと判断。それは次回にとっておき、今回はここまでで下山することにしました。
上の写真が平標山から仙ノ倉山までの間の稜線です。少しずつ紅葉がはじまっていました。初夏はこのあたりに高山植物のお花畑が広がるということです。
下り:平標山~平標山の家(山小屋)~登山道入口
昼食を食べ、十分に休憩をとってから、13:00頃に山頂を出発しました。帰りは「平標山の家」を通るコースを歩くことにしました。下山の時も目の前に遠くまで続く山並みの景色が見えます。
山頂から30分ほど下ると山小屋「平標山の家」に到着です。とてもきれいな山小屋で、宿泊することも可能。
トイレがあり、ベンチやデッキもあるのでリュックをおろして休憩している方が多かったです。
思っていたよりも早く降りてくることができたので、私もここで少しゆっくりと休憩しました。
14:15頃「平標山の家」を出発。ここからは平元新道とよばれる登山道を下山していきます。石や木材で整備されていて歩きやすい道が続きます。樹林帯の中を歩いていきますが、この日は天気がよかったので、木々の間から差し込む日差しがきれいで気持ちよかったです。15:00頃に平元新道の登り口に到着しました。
ここからバス停まではひたすら平らな道が続きます。ずっとずっとこんな感じで1時間ほど歩きました。
16:00頃にバス停(平標登山口)に到着。バス停は行きに降りたバス停と同じです。トイレもあるので安心ですね。
少し早めにバス停に着いたので、バス待ちの間は隣になった方とお話をしました。前日に谷川岳に登り、避難小屋で宿泊し、仙ノ倉山、平標山と縦走して来たとのことでした。結構ハードそうなので私には無理かもしれないけれど、ずっといい景色がみられるようなので、いつか行ってみたいと思いました。縦走、うらやましいです。
そしてしばらくバスを待ってから「平標山登山口」16:40発のバスに乗車。予定通り17:20頃に「越後湯沢駅」に到着しました。
下山後(帰り道):平標山登山口~JR越後湯沢駅~JR東京駅
下山後は「平標山登山口」16:40発のバスに乗って「JR越後湯沢駅」に向かいます。
17:20頃に「JR越後湯沢駅」に到着。
ここからは新幹線で東京まで帰ります。ちょうどいい時間の新幹線がありました。17:38発の新幹線の乗車して、予定通り19:00頃に東京駅に到着。1時間20分ですからあっという間ですね。そしてここから在来線に乗り継いで家まで帰りました。
その前日に行った栗駒山の人気に比べると、ここはそこまで多くの人が集中するような山ではないので、ゆっくりと電車にも乗れました。
新幹線を使うと、費用は掛かりますが時間が圧倒的に短縮できるので、日帰りで行ける範囲がかなり広がります。これならちょっとした仕事の空いた日に天気を見極めながら行くこともできるので、もっと積極的に使ってみようと思いました。
終わりに
天気がよかったこともあり、紅葉のはじまりのきれいな季節の山を楽しむことができました。初めて訪れる山だったのでどのくらいの時間で自分が歩けるのかがわからず、「仙ノ倉山」まで足を延ばすことができなかったことが残念でした。
今回歩いてみたことでコースの難易度や時間がどのくらいかかるのかがわかったので、次回は初夏の高山植物がきれいな時期に来て、「平標山」と「仙ノ倉山」の両方に行ってみようと思っています。