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【Powershot G1 X MarkⅢ】コンパクトデジタルカメラを購入しました

山に行って見たきれいな景色を写真に残したい!
そう思い、山に持っていくためのカメラを購入しました。

もともと山歩きを始める前から写真は好きだったので一眼レフカメラは持っており、これを山でも使いたいと思っていたのですが、1度低山に持っていっただけでもギブアップ。山を登りながら撮るには重すぎる・・・。

私の現在の体力では、一眼レフカメラを持ち歩いたり、山でレンズを交換するという余裕はない。けれどきれいな写真が撮りたい!ということで、それにかわるコンパクトデジタルカメラを購入しました。
(コンパクトデジタルカメラとは、レンズ交換ができないレンズ一体型のデジタルカメラのことです。略してコンデジ。)

購入するにあたってたくさんのカメラを検討しましたので、その中から「山に持っていくのにおすすめのコンパクトデジタルカメラ」をご紹介します。

実際に購入したのはこれ!

私が購入したのは、Powershot G1 X MarkⅢ (Canon) です。

目次

登山用コンパクトデジタルカメラ選びで重要視したポイント

希望をあげるとキリがないのですが、登山向けのコンパクトデジタルカメラ選びにおいて重要視したポイントは下記の5点です。
具体的にチェックする仕様の項目の解説も含めてお話していきます。

カメラG1Xで撮影したサンプル写真
G1X MarkⅢで撮影した写真

1,できるだけきれいな画質の写真が撮りたい【センサーサイズ】

カメラにはレンズから入ってきた光を受け止めて画像を作り出す「イメージセンサー」があり、このイメージセンサーの大きさのことを「センサーサイズ」と呼びます。

センサーサイズには様々な規格サイズがあり、サイズが大きいほど多くの光を取り込むことができるため画質がよくなります。センサーサイズが大きい方が、細かいところまで繊細に撮影できたり、暗い場面(夜間など)でもきれいに撮影できるところが大きなメリットです。

サイズが大きくなることのデメリットは、カメラのサイズが大きくなることと、金額が高くなることです。一般的なセンサーサイズを大きい方から並べるとこんな感じ。

  • 「フルサイズ」
  • 「APS-C」
  • 「4/3型(マイクロフォーサーズ)」
  • 「1型」
  • 「1/2.3」

1/2.3型は一般的な多くのコンデジやスマホに使われていて、コンデジの中でも高級機になると1型以上のものもあります。

パナソニックのGシリーズやオリンパスのミラーレス一眼レフカメラはマイクロフォーサーズ、一眼レフ入門機として人気の高いキャノンの「Eos Kissシリーズ」はAPS-Cサイズです。

こうやって比較してみると大きさの違いがかなりあって、プロの方やこだわりのある方が使っているフルサイズのセンサーサイズ(大きな一眼レフカメラなど)はとても大きいことがよくわかりますね。

私は体力がないので今は泣く泣くあきらめましたが、本当はいつかはフルサイズの一眼レフカメラを持って山に出かけたい、という目標があります。いつかはフルサイズ!

2,明るいレンズでボケのある写真も撮りたい【解放F値】

レンズからカメラに取り込む光の量を調整している部分のことを「絞り」といい、この穴の大きさを変えることで光の量を調整します。

「F値」とは、この光の量を数値化したものです。F値を小さく(絞りを開く)すると取り込む光の量が多くなり、逆にF値を大きくすると取り込む光の量が少なくなります。

レンズの絞りを最も開いた時のF値のことを「解放F値」といい、この数値が小さいほど明るいレンズということです。F値を変えることでカメラに取り込む光の量を調節すると同時に、写真のボケ感が変わるので、F値は写真の印象に大きく関わってきます

大きくボケた写真を撮りたい場合はF値を小さくして、逆に手前から奥までしっかりピントを合わせたい場合にはF値を大きくします。

私は、風景を撮影する場合にはF値をある程度大きくして全体的にピントをあわせることが多いですが、植物や動物、人物、食べ物などを撮影する際には、背景をぼかして主役にクローズアップした写真を撮る場面もあります。

白馬岳から雪倉岳に向かう途中に咲く高山植物
G1X MarkⅢで撮影した写真

3,近くに寄れない場面もあるのでズームができる方がいい【焦点距離】

「焦点距離」とは被写体にピントをあわせた時のレンズから画像センサーまでの距離のことで、数値が小さいほど広角となり広い範囲を撮影することができます。反対に数値が大きいほど望遠となり、狭い範囲を大きく撮影することができるということです。

何を撮影したいのかによってどのくらいの焦点距離が必要かが変わってきますが、私は望遠で撮影することがあまり多くはないので、現在のところは35mm換算で24mmから75mm程度、できれば100mm程度まであれば十分だと思っています。

離れたところにいる鳥や動物を撮影することが多い方は100mmでは足りないので、もっとズーム機能のあるカメラを選ぶ方がいいですね。また植物に接近して撮影したい場合は、どのくらいまで被写体に寄ることができるのか(撮影距離)を確認しておきましょう。

4,天候のよくない場面にも強い方がいい【防塵・防滴性能】

山では急な天候の変化が起こることもあり、大雨や強風に見舞われることも多いです。また地面が土や砂であることが多いので、砂埃が舞うこともあります。

そんな過酷な状況でもできるだけ故障しにくいように、防塵・防滴性能のあるカメラを選ぶことをおすすめします。とはいえ、防塵・防滴性能があるからといって濡れても全く問題がないということではないので、出来る限り濡れないように注意することが大切です。

「防塵・防滴」よりもさらに性能の高い「防水性能」があるカメラもあります。下で紹介しているオリンパスの「Tough TG-6」などいくつかのメーカーから発売されていて、ダイビングやシュノーケリングなど水中でも使えるカメラです。耐衝撃性も高いので、山でカメラを落としたりぶつけたりすることが心配な方にはぴったりです。

ただ、防水性能があるカメラは、今回比較している他のカメラに比べるとセンサーサイズが小さいものしかないので、何を優先するかによって選ぶカメラがかわってきます。

白駒の池の周辺の森
G1X MarkⅢで撮影した写真

5,できるだけ軽い方がいい【重量、サイズ】

どんな場面でも、出かける時の荷物は少しでも小さくて軽い方がいいですよね。登山では特に歩く時間が長くなり、他の荷物も多くなることが多いので、道具を選ぶ際に大きさや重さは重要なポイントです。

当然なのですが、センサーサイズの大きな明るいカメラは大きく重くなります。どのくらいを重い軽いと感じるかは個人差もあると思いますので、これまでに自分が使っていたカメラと比較したり、ショップで実際に手に取って確認しましょう。
私の中では、400gくらいまでであれば山に気軽に持っていくことができる許容範囲だと思っています。

ちなみに重さの目安として。
軽くてコンパクトなフルサイズミラーレス一眼レフカメラとして人気の「α7C(SONY)」は676g(キットレンズ含)です。
一眼レフミラーレスカメラの入門機として人気の「Eos Kiss M2(canon)」は518g(キットレンズ含)です。いいレンズをつけるともっと重くてなります。

「iphone13 」は173g「iphone13 Pro Max」は238gです。
ご参考まで。

canonのカメラG1Xで撮影したサンプル写真
G1X MarkⅢで撮影した写真

長々と書いてきましたが簡単にまとめると、「厳しい環境でもきれいな写真が撮れて、ズームができる軽めのカメラがほしい!」ということです!

すべてが叶えばいいけれどそうもいかないので、上記のポイントを中心にチェックして、たくさんのカメラの中からどれにしようか悩み、下記の3つのカメラが最終候補になりました。

スクロールできます
G1 X MarkⅢDC-LX100M2Tough TG-6
メーカーCanonPanasonicOLYMPUS
センサーサイズAPS-Cサイズ4/3型1/2.33インチ
解放F値F2.8(W) – F5.6(T)F1.7(W) – F2.8(T)F2.0(W) – F4.9(T)
焦点距離
(35㎜換算)
24-72㎜相当24-75㎜相当25-100㎜相当
重量399g392g253g
サイズ(㎜)
(幅×高さ×奥行)
115.0×77.9×51.4115.0×66.2×64.2113.6×66.0×32.4
有効画素数2,420万画素1,700万画素1,200万画素
ズーム光学3倍ズーム光学3.1倍ズーム光学4倍ズーム
防塵・防滴有(防塵・防水)
登山向けコンデジ選びの比較表

それぞれのカメラについて、この後くわしく解説していきます。

登山向けコンパクトデジタルカメラ選びの3つの候補

1, Powershot G1 X MarkⅢ (Canon)

キャノンのカメラG1X
私が購入したカメラG1X(canon)

コンデジでありながら、センサーサイズはなんとAPS-C。それがこのサイズに納まっていることが驚きです。一般的なコンデジと比べると大きいと思う方もいるかもしれませんが、一眼レフと比べるとかなり小さくて軽いのにAPS-Cサイズ!(しつこくてスミマセン)

センサーサイズが大きくてレンズも比較的明るいので、ボケの大きな写真を撮ることができます。防塵・防滴性能があるので、登山で使う場合にも安心できます。

商品名Powershot G1 X MarkⅢ
(Canon)
センサーサイズAPS-Cサイズ
解放F値F2.8(W) – F5.6(T)
焦点距離
(35mm換算)
24-72mm相当
重量253g
サイズ(mm)
(幅×高さ×奥行)
115.0×77.9×51.4
有効画素数2,420万画素
ズーム光学3倍ズーム
防塵・防滴
USB充電対応
G1X MarkⅢ (Canon) 仕様表

2, LUMIX DC-LX100M2 (Panasonic)

上記で紹介したG1Xとかなり近い大きさと重さですが、こちらはセンサーサイズが4/3型サイズです。そして解放F値がF1.7-F2.8というかなり明るいレンズです。4Kの高画質な動画撮影も可能なので用途が広がります。ライカのレンズも魅力的。

気持ちはかなりこのカメラに傾いていたのですが、防塵・防滴の性能がありません・・・。それ以外は自分の求める用途にかなり近いのでかなり悩んだのですが、やはり山に持って行くのであれば、防塵・防滴性能はあった方がいいので、その点でこのカメラをあきらめました。

商品名LUMIX DC-LX100M2
(Panasonic)
センサーサイズ4/3型
解放F値F1.7(W) – F2.8(T)
焦点距離
(35mm換算)
25-100mm相当
重量392g
サイズ(mm)
(幅×高さ×奥行)
115.0×66.2×64.2
有効画素数1,700万画素
ズーム光学3.1倍ズーム
防塵・防滴
USB充電対応
DC-LX100M2 (Panasonic) 仕様表

3, Tough TG-6 (OLYMPUS)

このカメラの特色はなんといっても「防水・防塵」「耐衝撃」「耐荷重」「耐低温」といった性能が高いこと。大雨の中や海の中といったハードな環境でも撮影ができるタフなカメラです。ダブルガラス構造でレンズが曇りにくくなっていて、-10°の寒い環境まで撮影ができるので、雪山に登る方にはピッタリです。

また「顕微鏡モード」で被写体に1cmまで近づくマクロ撮影ができるので、植物の細かいところまで撮影したい方にも適したカメラです。

上記の2点のカメラと比較するとセンサーサイズはかなり小さくなり、一般的なコンデジのセンサーサイズである1/2.3型サイズです。

商品名Tough TG-6 (OLYMPUS)
センサーサイズ1/2.33インチ
解放F値F2.0(W) – F4.9(T)
焦点距離
(35mm換算)
24-75mm相当
重量392g
サイズ(mm)
幅×高さ×奥行)
113.6×66.0×32.4
有効画素数1,200万画素
ズーム光学4倍ズーム
防塵・防滴有(防塵・防水)
USB充電対応
Tough TG-6 (OLYMPUS) 仕様表

実際にPowershot G1 X MarkⅢを使ってみた感想

ということで、最終的にはこの3つを比較して購入するカメラを決定しました。

実際に購入したのはこれ!

私が購入したのは、Powershot G1 X MarkⅢ (Canon) です。

「このサイズのカメラはコンデジとは呼ばない」
「コンデジでこの金額は高すぎる」

そんな声も聞こえてきそうです(笑)
そこは人によって基準が変わってくるので、実際に実物を確認してみてください。
私にとっては、一眼レフ並みのセンサーサイズでこの画質、この大きさ、この重さにまとまっていることが十分に魅力的です。


一般的なコンデジのサイズよりは少し大きくて重いのですが、登山中の上着のポケットやサコッシュの中に収納できるサイズであり、一眼レフカメラと違ってレンズが出っ張っていないので、歩いている最中に岩などにレンズをぶつけることがなく、大きすぎて困るといった場面は今のところありません。

バッテリーの持ちはあまりいい方ではないので、泊りで登山をする場合には替えの予備バッテリーを持っていくようにしています。日帰り登山の際にも念のため予備バッテリーを持っていきますが、交換せずに1日が終わります。

ちょっと不満なのは、レンズキャップを手動で取り外しするところです。購入前からわかってはいましたが・・・。
完全に自分の不注意ですが、はずしたキャップをポケットにしまっていたはずが、いつの間にかなくなってしまいました。(プロテクトフィルターは常時取り付けています)

現在のところ、自分の中ではコンパクトに持ち運びや撮影ができて、きれいな画質の写真が撮れるのでとても満足しています。将来は体力をつけて「フルサイズ一眼レフで登山」を目指す私にはピッタリなカメラです。

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